俺とお前とエンペルト

ポケモン シングルバトルについて

剣盾S32使用構築「壁ドラパ始動ゼルネクロ」最終最高1839(519位)

見に来ていただきありがとうございます。

剣盾の環境でようやく最終3桁順位を達成したので、久々に記事を書きました!

以下常体です。

 

【構築の経緯】※長いので面倒な人は太字部分だけお読みください

積みポケが大好きなのでジオコンゼルネアスと竜舞日食ネクロズマ

からスタート。まずは感触を掴むべく、シーズン29終盤にこちらのレンタルパーティをお借りし原案とした。

S28使用構築【最終29位】麻痺依存ゼルネクロ改 - 積んで殴るだけ

こちらの構築はざっくり書くと以下の様なパーティ。

CSハーブASラムHBアッキAS襷HD残飯HBD電気玉

ゼルネアスに強いポケモンがザシアンのみであったうちは勝てていた。しかし、最終1位を取ったラスカノ持ち図太いゼルネが認知されて以降、以下のようにゼルネの対策をザシアンに一任しない構築が増えた。

・ザシアン+ラッキーorメタモン

・禁伝でない鋼タイプ(ナット・カグヤ)

・パワーのあるホウオウ(珠又はチョッキ)+ランド

これらは残念なことに竜舞ネクロズマ、襷マンムー等の物理アタッカーにも刺さってしまうポケモンであるため、襷マンムーの枠を試行錯誤した。

その中で希望のあったポケモンオーロラベールが張れて宿り木に耐性があり、絶対零度で受け崩しが可能で、マンムー同様襷型のイメージから初手ダイジェットの抑制ができる光の粘土ユキノオーだった。しかし、あまりに弱点が多すぎた。結局オーガ入りくらいにしか選出できなかったうえ、ホウオウ入りには弱いままであった。

オーロラベールを張れた時の勝率は良かったため、他の壁張りポケモンを検討した。まずはオーロンゲにしようと思ったが「技選択が難しい」「技スペが足りない」「瓦割りで終わる」といった意見が多く見られ、択に弱い自分にロンゲのような見え見えの壁要員は扱えないと感じた。続いての候補はレジエレキやカプ・コケコ等の速い電気タイプだが、剣舞ランドロスに隙を見せるとあっさり3タテされるパーティであるため却下した。

そこで白羽の矢が当たったのが呪われボディドラパルトであるドラパは禁伝2体環境では以下の型が主流であるため、まず壁張りが警戒されない。

・襷持って鬼火電磁波祟り目型

クリアボディの物理アタッカー型

加えて、パーティの他のポケモンであることから、相手視点では襷がドラパに回っているように見える。これならば自分にも扱えそうだと思い採用に至った。

ドラパ加入後の気付きが「普通のゼルネクロはカイオーガがきついが、壁を張っておけばむしろ有利になること」だったためカイオーガの選出を抑制するガマゲロゲを外し、スカーフ黒バド等のストッパー性能が高い襷メタモンを入れた。メタモン加入によりこのパーティできつい初手ダイジェット+ザシアン+襷のような3体ともパワーのある選出をされにくくなり、勝率が急激に伸びた。以上より6体の並びが完成した。

 

【個別紹介】

ドラパルト@光の粘土

臆病 呪われボディ H164 D236 S108(184-X-95-120-125-193)

リフレクター/光の壁/まとわりつく/呪い

S:大体の意地っ張りザシアン抜き、準速ネクロズマの竜舞1積みと同速

H-D:控え目珠サンダーのダイジェットを光の壁込みで高乱数2耐え(9.3%で落ちる)かつ呪い2回で瀕死になるHP偶数調整

初手で出して両壁を張る。ゼルネクロ構築に対しては初手でゼルネに隙を見せないようザシアン等対面性能の高いポケモンが来ることが多い。そのため、鬼火や電磁波を嫌って受けポケモンに引かれることが多く、そこにまとわりつく+呪いがかなり刺さった。

また、地味ながら呪われボディの性能についても触れたい。初手に対面したザシアンの行動は鬼火電磁波を嫌って受けに引く or 襷を確実に潰すため巨獣斬を打つだが、後者の時に巨獣斬を縛れるとゼルネで起点にすることが可能となる。それを嫌って裏に引かれた場合でも、引き先のポケモンはまとわりつくでキャッチできるので問題ない。さらに、カイオーガやウーラオス等のこだわり持ちに対して金縛りが発動した場合、「たたかう」コマンドを押した瞬間に悪あがきが出る仕様は覚えておきたい。これを相手が知らずにダイマックスしようとして、ゼルネクロの起点にできた試合が何回かあった。

 

日食ネクロズマ@ラムの実

意地っ張り プリズムアーマー H4 A252 S252(173-229-147-119-129-129)

メテオドライブ/フォトンゲイザー/地震/竜の舞

A:1舞地震でザシアンをワンパンできる確率を上げるため特化

S:準速、1舞で大体の意地っ張りザシアン抜き

エース①。

原案そのままポケモン。ゼルネよりもマークが甘かったため最も選出した。

パーティ単位できついゼルネに強いメテドラ、ヌオーを崩せるフォトンゲイザー、ザシアンの弱点を突けダイアースでオーガや黒バドと打ち合える地震で技構成は完結している。岩技はメタモンをアッキサンダーで止めにくくなるため採用できなかった。

 

ゼルネアス@パワフルハーブ

控え目 フェアリーオーラ B68 C252 S188(201-X-124-201-118-143)

ムーンフォース/ジオコントロール/雷/身代わり

C:特化

S:スカーフでないカイオーガ意識の準速90族抜き

B:物理鋼技のダメージを極力軽減するためHPではなく防御振り

エース②兼選出誘導枠。

初めは気合玉を持っていたが、ナット入り以外には身代わりの方が刺さることから身代わりに変更した。呪いとの相性が良好で、メタモンのコピーを防いだりチョッキホウオウのマジカルフレイムを防いだりと便利だった。

C特化はジオコンを積まずに相手を削りに行く際に役立った。また、原案では準速だが珠サンダーは準速、珠ランドは最速、イベルは他ポケモンに対しダイジェットを積んでくるので抜ける相手がおらず、素早さを少し削って物理鋼技のダメージを減らすため防御振りした。

 

サンダー@アッキの実(たまにゴツゴツメットを使用)

図太い 静電気 H252 B252 D4(197-X-150-145-111-120)

暴風/羽休め/10万ボルト/電磁波(たまに暴風/羽休め/放電/身代わりを使用)

H-B:特化

ザシアン、ウーラオスとネクロをコピーしたメタモン受け。

ドラパを出しにくいパーティに対し、ガオガエンと合わせてサイクルを回せる。

終盤に原案を弄り、ホウオウナットカグヤを崩せそうな身代わりを持たせてみたが、結局上手く決まる場面が無かった。

持ち物も技構成も納得ができないまま悩んでいる枠だが、サンダーがいないとパーティのダイジェット耐性が急落するため抜けないでいる。

 

ガオガエン@残飯

生意気 威嚇 H252 B4 D252 S個体値0(202-X-111-100-156-58)

バークアウト/捨て台詞/嫉妬の炎/守る

H-D:特化

S:後攻捨て台詞を打つために最遅

ドラパを上からワンパンしようとする黒バドやガラルヒヒダルマを一度受け、捨て台詞でドラパに戻す役割を持つ。

原案からの変更点は鬼火を嫉妬の炎に変更した点。剣舞した珠ミミッキュに刺さったことが一度あっただけなので火炎放射の方が良いと思う(レンタルパは火炎放射に変更済み)。

捨て台詞は特性防音だけでなくクリアボディやメタルプロテクトに対しても無効となり、交換の効果も失う。そのため相手にドラパやメタグロスソルガレオがいる場合は注意が必要。

 

メタモン@襷

生意気 変わり者 H252(155-X-X-X-X-X)

変身

H:特化

ほとんど選出していないが、勝率をかなり引き上げてくれたMVP。

相手の選出を歪める性能が高く、壁ドラパからのゼルネ展開やネクロ展開を通しやすくなった。具体的にはメタモンにコピーされても痛くない受け枠が選出され、そのポケモンがドラパのまとわりつく+呪いの餌食になってくれることである。

 

【選出】

基本(対ザシオーガ、バドザシ、イベザシ):初手ドラパ+ネクロ+ガエン or ゼルネ

ドラパで両壁を張り、呪いで退場した後にネクロやゼルネで積む。相手に黒バドやガラルヒヒダルマ等、上からドラパをワンパンできるポケモンがいる場合はガエンを必ず裏に置いておき、受け出しから捨て台詞でドラパに戻して再展開する。ザシアンも陽気ならばドラパを上からワンパンできるが、意地っ張りの方が多いこと、受けに引いてくる確率が高いことからリフレクター即押しで良い。おそらく対ゼルネのためにザシアンのHPを温存したいのだと思われる。

また、ドラパ以外を初手に出すと珠サンダーや珠ランド、スカーフオーガの初手出しで詰んでしまうことに注意する。

対ムゲンダイナ入り:初手ネクロ+ドラパ+ガエン or サンダー

ムゲンダイナはぱっと見ドラパに弱そうだが、なぜかドラパに突っ張ることが多いためネクロから入ってフォトンゲイザーや竜舞を打つ。ムゲンダイナの取り巻きがホウオウならゼルネかサンダーを、ナットカグヤならガエンかサンダーを選出したい。

 

【相手の選出】

初手はゼルネに隙を見せない鋼タイプやチョッキ持ち、サンダーやランド等のダイジェッターが優先されるため読みやすい。

禁伝以外で選出されやすいポケモンは以下の通り。

ナットレイテッカグヤ:ゼルネクロ共に宿り木まもみがで壁ターンを稼がれる天敵。ガエンやサンダーで流すかゼルネクロの役割集中で倒すしかないが、勝率はとても低い。

 

ランドロス:先に展開されると厄介なポケモンだが、初手ならドラパに威嚇が通るのを見て、鬼火等を警戒して受けやホウオウに引いてくれるので何とかなる。ナットと組んでる場合がきつい。

メタモン:積んだゼルネクロのタダ乗りを狙ってくる。壁ターンが残っていれば普通に勝て、壁が無くてもコピーネクロは竜舞1回までならダイマサンダーで、コピーゼルネはダイマネクロで止められる。

 

【まとめ】

ザシアン絡みのベーシックな構築やドラゴン伝説系の構築には高い勝率を出せた一方、ホウオウランドやホウオウナット、カグヤ絡みのサイクルを崩すことが難しくそれらと当たるとほとんど負けていました。サンダーをCS身代わり羽休めに変えたり、メタモンを襷or珠の水ウーラオスにする等の方法も考えましたが、それらは今勝てている構築への勝率を下げることになりそうで実践できませんでした。やっぱりポケモン難しいですね。

自分はXY初期から本格的に対戦を始めましたが、当時に比べると今は全体のレベルがとても高く、メタの回りも早くなったのでついていくのがやっとです。プレイヤーの多くがトップ層の構築や考え方、プレイングに触れ、学びながら遊ぶことが昔より普通になったように感じます。

 

いよいよ、今年11月には完全新作スカーレットバイオレットが発売されますね。クイックターンを覚えた激つよエンペルトと戦えるのを楽しみにしています。それでは。