ポケモンSV S9使用構築「地面テラスドラパルトのすゝめ」最終最高1922(821位)
見に来ていただきありがとうございます!
SV環境(シーズン9、シングルバトル)で初めて最終3桁順位を達成したので記事を書きました。
以下常体です。
【構築の経緯】
単純な動きで勝てる並びを探していたところ、前期最終28位ORATIO's Pokemon blog : 네이버 블로그の構築で使用されていた、初手テラスで暴れてからの隠密マントミミッキュ+ブーストテツノツツミの対面構築が強いと思い軸とした。しかし、このパーティを使用してみると初手の水テラスラオスが警戒されすぎて数的不利を取って負ける試合が多かった。また、カイリューサーフゴーの電磁波展開やサンダーボルト始動のボルチェンにも弱く、環境的に逆風と感じた。そこで、それらを誘って狩ることができ、テラスを切らずとも水ラオスやパオジアンを倒せる両刀地面テラスドラパルトをランドの代わりに採用した。ドラパに襷を渡すため、パオジアンを電気テラスのチョッキ型に変更し構築が完成した。
【構築コンセプト】
テラスタルを切らずに多くのポケモンと戦える隠密マントミミッキュ+ブーストツツミによるストレスフリーな対面構築
【個別紹介】
ドラパルト@気合の襷
テラスタイプ地面
無邪気 呪われボディ A4 C252 S252
流星群/シャドーボール/テラバースト/不意打ち
今回のMVPポケモン。本構築記事のサビ。
BIG6(ディンルー/カイリュー/サーフゴー/パオジアン/ハバタクカミ/水ウーラオス)+ツツミで固めたようなパーティにはテラス無しでも仕事ができる。有用なダメージ計算を以下にまとめる。
無振りパオジアン:流星群→不意打ちで高乱数で落とせる
HP振りラオス:流星群→C2段階ダウン流星で落とせる
無振りカミ:シャドボ+不意で落とせる
ドラパは祟り目/鬼火/電磁波のイメージが強く、不意打ちが本当に不意打ちになっていた。
水ラオス側は不利対面のため、流星を受けにジバコやドランといった鋼タイプに引きがちだが、そこに地面テラバーストがぶっ刺さる。流星群でCダウンしているから耐えられるのでは?と思われたかもしれないが、テラバーストはAとCの高い側を参照するため、物理技として打つことができるので問題ない。この動きをケアすることはまず不可能であるため、対ジバコ入りはプレミをした1試合以外全勝した。
また、初手のサンダー/ボルト/サーフゴーはボルチェンや麻痺撒き+回復技など対面構築が苦手とする動きを取るため、即座に地面テラスを切ることで襷を守りつつ大ダメージを与えることができる。
地面テラスは環境的には向かい風だが、パオジアンや水ラオスより速いポケモンであればもっと積極的に採用されても良いと感じた。
ミミッキュ@隠密マント
テラスタイプゴースト
意地っ張り 化けの皮 H36 A236 B100 D4 S132
じゃれつく/影うち/呪い/痛み分け
HB:皮ダメ+陽気パオジアンの氷柱落とし確定耐え
S:準速カイリュー抜き
対面選出の2番手。
命の珠を持たせていた時期もあったが、BIG6との対面では反動が邪魔だったことと、じゃれつくを半減する鋼/毒/炎タイプはドラパの地面テラバーストで削れていることが多かったため、怯みに強くなる隠密マントとした。
火力がなくて負ける試合もあったが、怯み耐性によるストレスの軽減やキョジオーン入りと対面選出でもある程度戦えるメリットの方が大きかった。また、ある程度耐久に振ったため強引な後出しから数的有利を維持する動きも強力だった。
テツノツツミ@ブーストエナジー
テラスタイプゴースト
臆病 クォークチャージ B4 C252 S252
対面選出の3番手。
参考元でも触れられていたが、冷凍ビームが安定択になる場面が多く本構築ではアンコールより優先度が高いと感じた。また、ラス1同士の対面で身代わりを打ち、テラスタイプを確認してから最も通る技を選べる点が強力。相手に呪いが入っていればより確実に身代わりで詰められる。
パオジアン@突撃チョッキ
テラスタイプ電気
意地っ張り 災いの剣 H76 A156 B20 D124 S132
氷柱落とし/聖なる剣/テラバースト/不意打ち
HB:特化水ラオスのパングロ水流連打最高乱数切り耐え
HD:臆病ツツミのドロポン低乱数2発
S:準速トドロクツキ抜き
第2の初手テラスポケモン。
参考元では襷だったが、ドラパに襷を回すため別の型にする必要が出た。ドラパミミツツミの基本選出が物理に強めであるため、特殊と打ち合えるチョッキ型とした。ドラパが通らないハッサムやカバ入りには必ず選出する。テラスタイプはドラパを出さずとも電磁波を無効化でき、電気/鋼技への耐性を得られる電気一択。
素早さを落としたパオジアンはミラーがきついが、テラス前であれば聖剣を打たれることが多いため、リスキーではあるがドラパやミミッキュに引くことで有利対面を作れた。
水ウーラオス@パンチグローブ
テラスタイプ水
意地っ張り 不可視の拳 H204 A236 B68
HB:陽気パオジアンの電気/草テラバースト高乱数耐え
HD:臆病ツツミのフリドラ高乱数耐え
参考元通り。性能こそ高いが、それゆえマークも厳しく上手に動かせなかった。どうしても選出したいときは初手ではなく、ミミッキュで物理受けを削ってから出すと活躍した。要検討枠。
カイリュー@食べ残し
テラスタイプ毒
図太い マルチスケイル H204 B116 S188
エアスラッシュ/炎の渦/羽休め/アンコール
S:準速キノガッサ抜き
参考元通り。ドヒドイデを嵌めて裏のポケモンを通したかった。参考元のランドをドラパに変えた弊害で、カイリューとサイクルを形成できるポケモンがおらず活躍させられなかった。要検討枠。
【選出パターン】
☆ドラパ+ミミ+ツツミ:基本選出。ドラパをラス1に置きたい場合はミミッキュが初手になる。
☆パオ+ミミ+ツツミ:対ハッサム、カバ入りの基本選出。
・パオ+ドラパ+ミミorツツミ:パオドラパが両方要るときの選出(テラスをどちらか一方にしか使えないことに注意)
・初手カイリュー+なんか:受けよりのパーティに選出。カイリューでラッシャやドヒドを嵌められれば強いが、勝率はとても低い。
【苦手なポケモンや構築】
・火力のあるディンルー
ディンルーに対してはミミッキュ引きから呪いで削りを入れるが、火力があると呪いの自傷ダメージ+地震で落ちてしまう。じゃれつく+痛み分けと動いた方が良かったかもしれない。
カイリュー以外明確に得意なポケモンがいないため、パオジアンと対面させて裏引きや水テラス期待で電気テラバーストを打つしか無かった。
・ヒスイゾロアーク
構築の核であるドラパミミッキュの技選択が難しい。
・音技持ち
バークアウトイーユイや残飯ニンフィア等、ツツミの身代わりで様子見したいポケモンが音技を持っていると厳しい。
・バトンやラス1アシパクエスパトラ等のギミックパ
ギミックに対応する手段がミミッキュの呪いしかないため、対策されているとほぼ負け確となる。
・受け構築
対面構築なのでどうしても受け構築が重い。
【まとめ】
穴の多いパーティですが、地面テラスドラパでやりたかったことはできたので使っていてとても楽しかったです。また、今月は特に仕事が忙しくあまり時間を取れない中で最終3桁に入ることができ、一つ自信になりました。再来月からエンペルトやバシャーモ等好きなポケモンが解禁されるので、環境の変化についていけるよう頑張りたいです。(2023年10月追記:レギュレーションEにてエンペルトは解禁されましたが、バシャーモはされませんでした)
【謝辞】
・サケブウタゲでオフ初参加でしたが、声をかけてくれたり、仕事とポケモンの両立について優しくアドバイスをくれたりして嬉しかったです。本当にありがとうございました!